甘くも苦い恋
寝室に入ると、そこには大きなキングサイズのベッドがあった。
それを見るだけで、ドキンと心臓が鳴る。
今まで男の人に抱かれたことはない。
抱かれる以前に、男の人と付き合ったことすらないあたし。
「蒼介さん…あたしっ……」
「璃來……力抜いて、俺にすべてを預けて」
蒼介さんはあたしに何も言わせず、ただそう言った。
蒼介さん…優しい……。
「俺、嬉しいよ。璃來の初めての男になれるなんて」
蒼介さんはあたしの額にキスをする。
その言葉に涙が出そうになる。
「あたしも、初めての人が蒼介さんで嬉しい……」
蒼介さん、好き。
大好き……。