甘くも苦い恋

「璃來、可愛いよ」




「か、可愛くないです……」




恥ずかしくてそう言うと、蒼介さんは優しく笑いながらあたしの頬を撫でる。




「これから璃來は俺の腕の中で“女”になるんだな」




「や、やだっ…////!恥ずかし……」




咄嗟に顔を覆おうとしたら、その手をやんわりと掴まれた。




「んっ……ぁ、蒼介さ…ん…」




「 璃來……」




啄むように重なる唇に、意識が遠退いていく。




いつの間にか脱がされたブラウス。




蒼介さんはブラジャーの上から胸を包む。




「んっ……」




初めて男の人に胸を触られる感触。




でも…不思議と怖くはない。




きっと、相手が蒼介さんだから……。



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