跪いて、Kiss
まさかの転校から早1週間。
そう。あの忌まわしい合コンの日から、まだたったの1週間。
一般ピーポーのあたしが、スーパーお金持ち学校へ。オマケに人生初の寮暮らし。
何が嬉しくて転校なんてしなきゃなんないのよ!…人が必死に勉強して入った学校だったのに…。
何が楽しくて寮生活なんてしなきゃなんないのよ!!…掃除も洗濯も自分でするとか無理。でもお手伝いさん雇うお金なんてない。助けて、おかーさぁぁぁぁーん!!
なんであたしがアイツファンのお嬢様方に睨まれなくっちゃいけないのよ!!!…シューズin画鋲とか、むしろお約束すぎて笑えるわ!ハッ!
でも、それもこれも全てコイツのせい。
いや、むしろ王様になった亮輔くんの…いや、ゲームを提案した亮輔くんの…いやいや、もとはといえば…誰の、……うん。千紗をナンパした亮輔くんのせいだ。間違いない。
とにかく!あの日がなけばコイツに出会うこともなくって、転校なんてすることもなくって、寮生活なんてすることもなくって、こんなエセ王子…いや、暴君に振り回されることもなくって、そもそも大切な大切なファーストキスを狙われることもなくって。
「オイ!聞いてんのか!雪乃!」
「死ね!触んなハゲ!訴えてやる!!」
「あーあ、また始まったよ」
「おっ、千紗!亮輔がウゼェ。今すぐ行け」
「あー…来いって伝えて」
「伊都サマおはよー!真生くんはー?」
「おー!玲美!相変わらずキラキラしたんなー。ちなみに真生は教室で女共に捕まってんぞー」
「マジで!!」
「おはよー!モモの冬馬くんはー?」
「テメッ!冬馬は俺んのだ!お前のじゃねー!」
「おまえら…」
ふつふつと怒りが込み上げてきたあたしは相変わらずマイペースな親友達に助けを求める…なんて時間の無駄なことはせず、グッと腕を掴むエセ王子、秋庭 伊都(アキバイト)に掴まれた腕を振りほどくとキッと睨みつけた。
そう。あの忌まわしい合コンの日から、まだたったの1週間。
一般ピーポーのあたしが、スーパーお金持ち学校へ。オマケに人生初の寮暮らし。
何が嬉しくて転校なんてしなきゃなんないのよ!…人が必死に勉強して入った学校だったのに…。
何が楽しくて寮生活なんてしなきゃなんないのよ!!…掃除も洗濯も自分でするとか無理。でもお手伝いさん雇うお金なんてない。助けて、おかーさぁぁぁぁーん!!
なんであたしがアイツファンのお嬢様方に睨まれなくっちゃいけないのよ!!!…シューズin画鋲とか、むしろお約束すぎて笑えるわ!ハッ!
でも、それもこれも全てコイツのせい。
いや、むしろ王様になった亮輔くんの…いや、ゲームを提案した亮輔くんの…いやいや、もとはといえば…誰の、……うん。千紗をナンパした亮輔くんのせいだ。間違いない。
とにかく!あの日がなけばコイツに出会うこともなくって、転校なんてすることもなくって、寮生活なんてすることもなくって、こんなエセ王子…いや、暴君に振り回されることもなくって、そもそも大切な大切なファーストキスを狙われることもなくって。
「オイ!聞いてんのか!雪乃!」
「死ね!触んなハゲ!訴えてやる!!」
「あーあ、また始まったよ」
「おっ、千紗!亮輔がウゼェ。今すぐ行け」
「あー…来いって伝えて」
「伊都サマおはよー!真生くんはー?」
「おー!玲美!相変わらずキラキラしたんなー。ちなみに真生は教室で女共に捕まってんぞー」
「マジで!!」
「おはよー!モモの冬馬くんはー?」
「テメッ!冬馬は俺んのだ!お前のじゃねー!」
「おまえら…」
ふつふつと怒りが込み上げてきたあたしは相変わらずマイペースな親友達に助けを求める…なんて時間の無駄なことはせず、グッと腕を掴むエセ王子、秋庭 伊都(アキバイト)に掴まれた腕を振りほどくとキッと睨みつけた。