私と5人の王子様。
暗闇のなかで




「ねぇ・・・」



そう言って振り返る。



さりげなく
あたしの後についてきていた五人が立ち止まった。



夕日で赤く染まった廊下に
6つの影が伸びる。



心地良い光が
5つの美しい横顔を照らしている。



「どうしてあたしに構うの?」




あたしは5人の王子に
冷たく言い放つ。




「あたしは一人でいたいのに」
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