私と5人の王子様。
感情のままに家を飛び出したけれど
暗くなった空に
迷い込んだ細い路地に
不安でいっぱいになっていた
見つけてくれた
探しに来てくれた
「藍・・・!」
遥翔が駆け寄ってきて
あっという間に
その腕に包まれる
守られてる
遥翔のぬくもりに
心からそう感じて
「もう泣かないで・・・?
僕がそばにいるから」
自然と涙がこぼれていた
「本当に・・・?」
「約束したじゃん」
「遥翔は・・・
怒ってないの?」
遥翔はしばらく
あたしを抱きしめたまま
何も言わなかった
「遥翔・・・?」
あたしが名前を呼ぶと
あたしを抱く腕に少し力を込めて
優しく語り始めた