私と5人の王子様。



全員がピタッと動きを止めた





「は?」





いつもの可愛げはどこへやら

クッションを怖いくらい握りしめて
千隼を睨みつける遥翔

久しぶりに見たな、ブラック遥翔




「いや・・・俺、昨日見たんだよ」



「何を?」





奏太と龍矢が声をハモらせて聞いた





「藍が桐谷と帰ってくるとこ」




「何か隠してるとは思ったけど・・・」





力が抜けたように壁に寄りかかる龍矢




「まさか・・・嘘だろ・・・」




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