私と5人の王子様。
遥翔とまっすぐに視線がぶつかって
息がとまった
遥翔は今日一度も
あたしの目を見ていなかったから
「遥翔・・・?」
「ごめん・・・」
あたしから目を逸らしながら
遥翔が言った
「どうして謝るの・・・?」
あたしに近づこうともしない遥翔に
不安を感じて自分から歩み寄った
「助けてくれたでしょ?」
「僕のせいだから・・・
藍をあんな目に
合わせちゃったのは」
うつむき加減でそう言う遥翔