私と5人の王子様。



「どうして
 遥翔がそんなこと言うのか


 今日のことが遥翔のせいなら・・・


 それなら


 全部説明できるでしょ?」




いつもの遥翔に戻ってほしい



遥翔がそんな顔してるなんて嫌だから




可愛い甘えん坊のくせして


あたしが泣いているときは

お兄さんみたいに
優しく抱きしめてくれる




そんな遥翔に戻ってほしい








遥翔は少し潤んだ瞳で
しばらくあたしを見つめたあと、



「昨日の夜・・・」



静かに口を開いた




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