私と5人の王子様。
「やったぁ!」
「あぁ、ストップストップ」
体を起こそうとすると
龍矢の手によって
床に押し戻された
「俺たちの出す問題に
答えられたらあげる
・・・とか言わないよね?」
寝転んだ体勢から
龍矢を睨みつける
「言わないから安心しろ。」
「なら、いいんだけど。
どうして
チョコレート、くれないの?」
「あげるよ?」
奏太が板チョコの包み紙を
破きながら言った
ヒトカケ割って
口に入れて
「ほら・・・」
次の瞬間
あたしの口の中に
甘いものが広がった