私と5人の王子様。



千隼の手が
豪快にチョコを割り、


迷いもなく
自らの口に放りこんだ




しばらく
あたしを見つめたまま
動かなかったけど




流れるように素早く
顔を近づけ、


あっという間に
あたしの口に
溶けかけのチョコを滑り込ませた






また、
とろける甘みが口に広がる






その甘みが消えた頃に


今度は龍矢が

少し遠慮がちに目を潤ませて


新しいカケラを
あたしの口に押し込んだ





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