私と5人の王子様。





「本当にごめんね!!」




目の前で可愛い顔を
申し訳なさそうに歪める紗月



電気のついていない美術室には
明るい朝日が射し込んでいて



必死に謝る彼女と



向かい合って立ち尽くす
あたしを照らす





「どうして・・・」






あの時あたしを見捨てたの?






あたしの口から
力なく漏れた言葉に

不安げに眉をよせる紗月




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