私と5人の王子様。
「だったら
俺たちはお前が分かんねぇ。」
奏太にそう言われて
なぜか急に腹が立ってくる
「あたしが紗月を信じることが
そんなに悪いことなの?」
「お前は
俺たちのことも
分かってねぇよ」
龍矢が静かな声で言った
「あたしが悪いの?
紗月を許したから?
どうして
皆が怒ってるのか・・・
どうして
あたしを置いて帰ったのか・・・」
目から涙がこぼれて
頬をつたうのを感じる
それでもあたしは
嗚咽を抑えながらまくし立て続けた
「ただ
それが知りたいのに・・・」