君とカフェラテを
「それ、おやつに貰ってもいい?」

彼の視線の先は、カフェエプロンの後ろポケット。帰りにお得意さんから持たされたマカロン。

「いいけど、この格好はちょっと……」

まるで、恋人と過ごす休日のよう。学生時代からの彼氏とは、もうこんな風にじゃれ合うこともないけれど。

「じゃあ、膝枕ね」

彼は悪戯っ子の顔をすると私を乗せたまま起き上がり、長い脚をするりと引くと、そのまま、とさっと私の太腿の上に寝転がる。
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