戸田くんの取り扱い説明書
その中の1冊を手に取り、パラパラとページをめくってみる。
…挙句、3秒でパタンと閉じる。
見たところ、私には到底理解不能な言葉がこれでもかってほど並んでいた。
私とは分かり合えない世界だな。
うん、身体が拒否反応起こしてます。
見なかったことにしよう。
見上げないと、1番上まで見えない本棚とにらめっこ。
戸田くんはこれを全部読んだの…?
…想像するだけで恐ろしい。
「戸田くんー」
「……」
はい、応答なし。
寝てるから仕方ないか。