butterfly
「ピンポーン」
誰だろう?
「私でますね」
入り口へと走った私…
ガチャ
「はぁーぃ…すぃません…どちらさまぁですかぁ?」
ガタ
「チョー可愛いじゃないっすか先輩!!」
いきなり大声を出した
誰かさんを私はにらんだ
「そんなに怖い顔しないでよ…マジ可愛いから!」
怖いよ…
「おいっ…青葉おまえ俺の婚約者に気安く声かけんなよ」
「まじすかっえ~俺めっちゃタイプなのにぃー」
「手ぇ出したら確実に殺す」
変な会話が頭上で繰り広げられている
「だれぇ?」
わたしは歩優さんに聞いた
「あっコイツは坂上青葉で幸得の二個上かな…」
「はぁ…」
「よろしく幸得ちゃん…でも先輩のものなら多分もう話すこともないな…」
しょんぼりする青葉さん
「何がぁ?」
思わず聞いてしまった
「離さないよ君を…ってことだよ幸得」
ふいに口を開いた歩優さん
なぜか寂しそうな瞳で…
「あっこれ頼まれてたやつっす」
そういってワインを渡してきた
「ありがと…じゃあな青葉。」
「はいっ幸得ちゃん気をつけて~」