ドールハウス・ツインズ
フツフツと、頭が煮えている
さっき日陰くんと日向ちゃんは
『叶えられるよ』って言ったよね…
嘘でもいいから叶えてもらおう!
私は二人を探した
だけど…教室に行っても
廊下にも
二人はいなかった…
「日向ちゃーん!!日陰くーん!」
「「なあに?」」
バッと後ろを振り向くと
制服じゃない二人がいた
「なに…?その格好…?」
「ん?バイト先の制服」
「それより願いがあるんでしょ?
叶えてもらおうと思ってたでしょ?」
「簡単だよ、叶えてあげる…」
「君ならお代は…」
お代…?
そんなことより…!
「お願い!!音がない世界にして!!」
「わかった!」
ジャキン
へ…?
「いだいいいいい!!」
「ああ…もう片方も!」
ジョキン
「いだいいいいいい!!!」
何も聞こえない…!!
「…???…?」
「!!……!」
「!!」
私の耳を拾う二人…
さらに会話を続けているけど
二人の会話が聞こえない…
音がない世界って簡単に出来ちゃうんだね
耳がなくなればいいんだから…
「「だから簡単に叶えられるって
言ったんだよ?」」
二人の声が、耳のない私に聞こえた気がした…
さっき日陰くんと日向ちゃんは
『叶えられるよ』って言ったよね…
嘘でもいいから叶えてもらおう!
私は二人を探した
だけど…教室に行っても
廊下にも
二人はいなかった…
「日向ちゃーん!!日陰くーん!」
「「なあに?」」
バッと後ろを振り向くと
制服じゃない二人がいた
「なに…?その格好…?」
「ん?バイト先の制服」
「それより願いがあるんでしょ?
叶えてもらおうと思ってたでしょ?」
「簡単だよ、叶えてあげる…」
「君ならお代は…」
お代…?
そんなことより…!
「お願い!!音がない世界にして!!」
「わかった!」
ジャキン
へ…?
「いだいいいいい!!」
「ああ…もう片方も!」
ジョキン
「いだいいいいいい!!!」
何も聞こえない…!!
「…???…?」
「!!……!」
「!!」
私の耳を拾う二人…
さらに会話を続けているけど
二人の会話が聞こえない…
音がない世界って簡単に出来ちゃうんだね
耳がなくなればいいんだから…
「「だから簡単に叶えられるって
言ったんだよ?」」
二人の声が、耳のない私に聞こえた気がした…