ドールハウス・ツインズ
俺が人形の弱点を探そうと
個人の事を聞いた時だった
「何人家族なの?」
「二人だよー」
「シングルマザー?」
「ううん、姉様と二人きり」
「え!?生活補助とか使ってんの?」
「ううん、***で働いてる」
「えっ?」
肝心の所が聞こえない…
「もう一回言って?」
「だから、***!」
何にも聞こえない…
耳がおかしくなったか?
「もういいや…」
「聞こえなかった?」
「全く…」
「そう…」ふと人形に視線を戻すと
人形は俺の方をみてにこっと笑っていた
「耳は大丈夫じゃない…??」
「ええ?」
「何でもない!じゃあ僕はこれで」
いつの間に弁当を食べたのか
人形は行ってしまった
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