ドールハウス・ツインズ
階段を登る
登る登る登る…
だけど一向に屋上につかない
「ここなん階だ?」
俺はパネルを見た
俺の教室は3階、屋上は4階…
1階上がるだけなのに
俺は登ってばかりいる気がする
仕方なく、戻ろうとした時
「慎太郎?」
聞き覚えのあるその声に俺は振り返る
「どうしたの?授業は?」
「お前を探しに…抜けてきた…」
「じゃあ、一緒にさぼろ!」
「えっ?」
「だって、あと五分しかないし」
「ええ!?」
さっき始まったばかりだと思っていたのに、
階段を登るのに時間がかかったかな…?
すると、チャイムがなった













よく考えてみると、
廊下の一番奥には非常口があって
そこから4階の屋上にいけたんだと…
俺は今になって思い出した
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