ドールハウス・ツインズ
結局、先生には怒られて
俺たちは、帰った
「あれ?坂上?」
「うん、坂上!」
「俺もだわ」
「わー、偶然」
なんだろう、この笑みは
怖い…怖いしか思えない
なんだか、心の奥から何かを感じているようで
俺は、笑い返すことしかできなかった

「鋏…日陰ー!!!」
「ん?あの子は?彼女か?」
同い年よりも下そうな女の子が走ってくる
あまりの早さに、俺は瞬きをした
「こんにちわ!」
はっと目を開けると
女の子が日陰の横にならんで居た
あきらか400メートルあった筈
まぁ、坂の上から走って来たら皆早いか…
俺は、そう思い一人安心した

< 32 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop