ドールハウス・ツインズ
「出ておいでよ…」
俺が再び扉の隙間を覗くと
「ねぇってば」
扉の隙間から人形が覗いていた
「うわああああ!」
ずりっ…
やばいっ!!
「うっぁあああああああ!」
階段に落ちる体…
「いててて」
「良かったね…助かって」
そういうと、人形は階段を降りて行った
同級生がどうなっていたのかは
俺も知らない…

そこから何ヶ月かたち
俺は志望校に受かった
あの日から、人形とは会っていないー…
「よかったね!受かってて!」
「え?」
「ね?慎太郎?」
「人形…」
「願いは叶った?」
「は…?」
不気味に笑う人形…
「願いの破棄は出来ませんよ?
お代を頂きましょう」
パチンと人形は指を鳴らした
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