ドールハウス・ツインズ
「ほんと!嬉しい!」
にこりと笑う日向ちゃんがすごく可愛くて
私は抱きしめてしまった
「あっ…」
「ごめんっ!!」
慌てて離れると日向ちゃんの服のボタンが
私の髪に絡まった
「いたっ!」
「ちょっと待ってね!取るから!」
優しいな…日向ちゃん…
本当にアリスみたい…
本の中のアリスも思いやりがあって優しいし
「はい、とれたよ!」
「ありがと!」
「あと、これ本ね!
差し出された本には、赤い糸が挟まっていた
そのページは、丁度、アリスが裁判を受けている所だった

「そこ、私が好きなシーン!」
「へ?」
日向ちゃんが不気味に笑っていた
私はそっそうなんだ!としか
答えられなかった
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