ドールハウス・ツインズ
公園ー

俺は宝くじを握りしめて
眠った

外は寒くて…凍え死にそうなぐらいだった
「明日になれば、その宝くじを見てください」
男はそう言ったが
どうも胡散臭くてたまらない

神じゃあるまいし
願いなんてみじんも叶うとは思ってない

だけど、きっと何処かで期待を持っていた
一億円…

一回でもいいから
手にしたかった

密かな俺の夢であり願いごと
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