ドールハウス・ツインズ
【♢お洋服屋さん♢】

「じゃあいってきます!」
「行ってらっしゃい…主様」
「狂妬(くると)お店見ててね」

狂妬は私の愛猫…元はあの女のだけど
奪ってあげたの、殺人事件のあの日にー

「ふふっ…人が持ってる物を取るのって
最高のゲームよね!」
一人で笑う私
人形館には一行につく気配がない

「ちょっと…どうなってんの!?
うわーーん鋏殺くぅーーーん!」
私が声をあげると
「あら♡鋏殺君と女……」
目の前の坂を、上がって行く二人

私に気づいてるのか
気づいてないのかわからない
けど、完璧に無視されている

「ムッキーーーーー!!!」

一人でに頭の火山が噴火して
私は二人を追いかけた

「ちょっとぉおおおおお!
待ちなさいよぉおぉ!」
全力で追いかけると全力で逃げられた
「ヤマンバーーー!」
「ヤマンバーーーー!」
「「逃げろーーー!!!!!」」

プチんと血管がきれた気がした

だけど私は、二人の店の前にこれた
だが、二人は私をいれてくれなかった

外で三時間まって
鋏殺君が出てきた時に入れて貰えた


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