ドールハウス・ツインズ
一方その頃、針縫の店では

「姉様…」
「ふんっ…願いを叶えられるのは
何にも属してない私達だけよ
誰も私たちを裁けない、
誰にも裁かせない、
締琉が願いを叶えられたら奇跡よ」
「ルシファーがいる限り
締琉には、監視がついている
裁判にかけた時、証人になる人がいる」
「「証人が言ったことが合っていれば
裁かれる」」

二人は切なそうな顔をして
改めてこの世界には二人と同じ裁かれない者はいないのだと感じた

「この世界には、姉様と」
「鋏殺だけ…」
「この館が、いっぱいになったら」
「次は何をして遊ぼうか…?」




二人の運命を変えられるものもまた
誰一人いないのだった
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