スウィートマジックタイムは終わらないっ!?【完結】










「はぁ…遅いなぁ…」


「はぁはぁうるさいっ!またため息ついて~!」





 今は昼休みで図書室で図書係をしている。






「だっていつになっても来ないんだもん…はぁ…」


「また、“アレ”か」


「うん、たぶん…」


「小夜と付き合うようになってからよくモテるわね~」





 また、今日も彩人くんは女の子からお呼びだしされていた。



 そろそろ、不安だよぉ…



 もうこれで30回は超えたんじゃないかな…?



 最初の告白からもう一週間は過ぎたから。



 休み時間の度呼び出されて告白されている。





 さすがに不安で仕方ないよ……



 なにも、彩人くんのことを信じていないわけじゃない。



 けど、やっぱり不安なの。



 だって…ちょっと、ほんのちょっと影が薄いから気付かれていなかっただけで……彩人くん、



 本当は超モテ体質だもん!!





 顔美形だし!


 背は少し低めだけど普通の女の子よりは高めだし!


 細いけど筋肉は程よくついてるし!


 尚且つ、すっごく紳士!!



 本当にいいところばっかり寄せ合わせて詰め込んだカンジのひとだもん!!!





 それに対して私なんて、



 顔は普通以下だし…


 スタイルは普通以下だし…


 性格は結構意地っ張りだし…

 素直じゃないし…

 優しくもないし…



 紳士の女の子バージョンなわけでもないし………





 なんで私のことを好きでいてくれるのかわからない………















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