スウィートマジックタイムは終わらないっ!?【完結】
教室に着いたのは、丁度休み時間に入った頃だった。
彩人くんは自分の席で本を読んでいる。
本当に輝いた瞳で本を読んでいて、楽しそう。
そんな彩人くんに話しかけていいのか迷ったけど、思いきって話しかけた。
「彩人くんっ!」
「あ、はい。さっきの授業はどうされたんですか?」
「んー、まぁ、ちょっとねっ?」
「そうですか?少し目が赤いようですが?」
エスパーかっ!
ってこれ何回目だ?
「ききたいことがあるの。」
「はい…?なんですか?」
「昼休みなんでこなかったの?」
正直に答えてくれれば私はなんにも言わない。
正直に答えてくれれば私はなんにも疑わない。
だから、正直に答えて欲しい。
わざと遠回しにきく私は、すごく嫌なヤツだけど…
疑ってるわけじゃないけど、ちゃんと答えて欲しい。
「ちょっと先生に呼ばれていて、話が長引いていけませんでした。すみません。」
どうして嘘をつくのですか?
あれにはいかがわしいものでもあるのですか?
私には教えられないようなことなんですか?