スウィートマジックタイムは終わらないっ!?【完結】
面倒なことになる前に止めなきゃ!
「彩人くん、怒らないで…?」
超うるうるな瞳で見上げるように見つめる。
「っ/////反則ですよっ…キスしたくなりますよっ/////」
ほらね!
バッチリ♪
「あぁ、ヤダヤダ。走って暑いのに、ここの空気もっと暑い。橘がうらやましいよ」
「うらやましいでしょう…?」
ニヤリと口角をあげる彩人くん。
どうやら、紅月を怒らせたいらしい。
「・・・めんどい。じゃーね、愛しの小夜ちゃん♪」
そう言って私の手の甲にキスを落とすと、紅月は手を振ってどこかに行った。
ボーッと紅月の行った方向を見ていると、周りからの視線が刺さった。
たぶん、『スバルくん親衛隊』という名のファンクラブのみなさんの視線。
地味に痛いです!
すると私の前に一人の女の子が現れた。
リーダー的風格がある。
たぶん、まとめているひとだと思う。
「あなたごときがスバル様に触れないでくださる?」
「はぁ…?」
なぜそうなるっ!?
触れてきたの、あっちだから!
「私たちだって触れたことないのにっ!」
「・・・。」
ようするに、妬みですか………
「もう!あんたなんかっ!こうしてやるっ!」
なぜだか、妬まれて拳が飛んでくるようです。
なんて考えてたらっ…!!
来るっ…!!
・・・と思ったのに、痛くない!
……………?
どういうこと…?