スウィートマジックタイムは終わらないっ!?【完結】
えっ…!?
ほっ、ホントだっ!?
「小夜さん、行きましょう。」
「いやいや。棄権するからいいよ。私重いし…」
「そんなの試してみないとわからないですよ。」
「えっ…?・・・きゃっ!?」
ふわりと体が宙に浮き、しっかりと抱えられている。
「軽すぎますよ。ボクをなめないでくださいね…?」
「っ/////」
なんと彩人くんは私を軽々と姫抱っこしている。
この体勢恥ずかしいっ/////
「あぁっ!!橘くんが軽々しく女王様を姫抱っこしていますっ!!ヒュ~!!さぁ、頑張ってゴールまで走り抜けてください!!!」
だから、アナウンスうるさいって!!!
心臓が壊れそうなんだから茶化さないでよっ!!
『ドクンドクン』と心臓がひどく跳ねている。
「じゃあ、走りますね。しっかり掴まっていてください。」
彩人くんはふりなはずなのに、前を走っていた2人を抜かし、あっという間に一位でゴールした。