スウィートマジックタイムは終わらないっ!?【完結】
・・・・・・もう何されてもいいかなっ♪
「すっげ~っ!!!」
「紅葉が綺麗♪」
「おまえらうるせぇよ…ちったぁ静かにしやがれ!」
私たちは温泉旅行にきていた。
実は、私たちのクラスが売り上げトップだったために『二泊三日温泉旅行』という商品をもらった。
それに加えて旅館までの交通費もついていた。
着いた旅館は、それはそれは立派で、しかも有名な老舗旅館だった。
みんなかなり興奮気味で騒がしい。
それに対して冷めているのが私たち………
「アリス、紅月、橘!早く降りてこい!」
そう、この3人組。
正直言って、温泉なんてどうだっていい。
大体、温泉入るだけなのに二泊三日もいる?
絶対いらないって!
私、一日で飽きるよ………
「小夜さん、諦めていきましょう…?ボクも乗り気ではないのは確かです。」
「うん、仕方ないか………紅月行くよ!」
「うん、小夜ちゃんにつかまっとく!」
はぁっ!?
やだ、絶対!
そう思っている間にも紅月は腕を絡ませてくる。