スウィートマジックタイムは終わらないっ!?【完結】
そう考えている間にも彩人くんの顔がジリジリと迫ってくる。
逃げなきゃって思うのに、熱のせいで全然体が動かない。
・・・あっ、そうだ!
「彩人くんっ!風邪が染る(ウツル)からしちゃダメッ!!」
「染りませんよ。ほら、手をどかしてください。」
あの、とっておきの秘策だと思ったのは私だけでしょうか……?
それに、誰が染らないと言い切れるのでしょうか……?
「そろそろ言うこと聞いてくださいよ。」
「いや!だって彩人くんの苦しいもん!!」
「じゃあ、今日は苦しくないようにしますから………お願いです。」
ま、またシュン顔をっ…!!
誰がそんな顔をして許すかっ……!!
「いいよ…?」
「本当ですかっ!?」
嬉しそうに瞳をキラキラさせている。
コノヤロウッ!!
「ただし、」
こうなったら条件付きだ~っ!!
「やめてって言ったらすぐやめること!」
「はい、わかりました。」