スウィートマジックタイムは終わらないっ!?【完結】
「えぇっ!?!?」
婚約指輪ってあの婚約指輪だよね?
嬉しいって言えば嬉しいけど。
「そんな高価なもの貰えないよ。」
「値段は気にしないでください。それはボクの気持ちですから。」
「でも………」
「ボクの気持ち受け取ってもらえませんか……?」
彩人くんが哀しそうな顔をした。
「ううん。そういうわけじゃなくて、ただ高かっただろうなって。」
「あぁ、気にしないでください。ざっと500万ですから。」
「500万っ!?」
「えぇ。驚くことはないでしょう?」
平然とした顔で言う彩人くん。
そうでした。
彼はお金持ちでした。
ついでに私も一応。
「う、うん……」
「じゃあ、そういうことでキスしましょう♪」
「えぇっ!?どういうこと~~~っ!?!?」
その日はたっぷり愛のキスを受けて、熱が上がっていったのでした。
キスが終わる頃には、外に降っていた雪も止み、雪は溶けきっていた。
甘いキスは雪をも溶かすのかもしれません………