スウィートマジックタイムは終わらないっ!?【完結】
綺麗なキミ
あっという間に昼休みも過ぎていった。
図書係の仕事内容はいたって簡単だった。
私たちは、カウンターと本棚に分かれて仕事をした。
橘くんは本棚、私はカウンター。
私が本棚だと背が微妙だから。
だって150センチあるかないかくらいだしぃ?
ここの本棚は一番上は最低160はないと届かないみたいだから。
適地適任みたいなかんじで必然的にこうなった。
今は放課後でまた図書室に来ていた。
「……。」
「……。」
放課後は昼休み以上に人が来ないらしい。
はぁ~...つまんないなぁ...
日誌でも書いとくか...
だから、こうして私なんかは暇をもてあそんでいる。
橘くんなんか優雅に椅子に腰掛け、本を読んでいる。
「ねぇ、橘くん?」
「……。」
…無視?...なわけないか。。
本に集中してるんだね。
本をキラキラした瞳(メ)で見つめる橘くん。
そんな橘くんを私は見つめた。
夕方になったので陽が傾き、図書室はオレンジ色に照らされ、染まっていた。
その陽に橘くんにも照らされていた。