スウィートマジックタイムは終わらないっ!?【完結】
それから数分後に授業が始まった。
話していたのは、昼休みで図書係が終わった後の授業10分前だったから。
なんであんなに彩人くんは震えていたんだろう…?
なんで、知っている様子だったのに何も教えてくれなかったんだろう…?
でも、もしそうだとしたら、何で知ってるんだろう…?
私の中には疑問ばかり溢れていて、放課後になっても何一つ解決しなかった。
それから私たちは言葉を交わすわけでもなく、放課後の図書係をしていた。
「ねぇ~?なんで今日は二人とも話さないの~?」
不満そうに話しかけてくる近間先生。
「え~?そうですかー?」
深く探りを入れられても面倒だから、敢えて明るく誤魔化した。
でも、先生には逆効果だったらしく、
「ちょっと、アリスちゃん来なさい。」
1階にある図書室から、2階にある第2資料室まで連行されてしまった。