スウィートマジックタイムは終わらないっ!?【完結】










 家に帰りついてから何時間経っただろう?





 私は、お父さんに会いたくなかったから、玄関から自分の部屋に直行し、ベッドに飛び込んでボーッとしていた。




 なんだか心の中がモヤモヤして悲しくて、ぐちゃぐちゃだったから。






 ふと時計を見ると、もう10時になろうとしていた。






 自分の目を疑った。





 『えっ…?』と驚きの声を漏らしてしまいそうだった。



 だって、いつもだったらお父さんが『ご飯食べるぞー!』って、8時には呼びにくるのに、今日は来なかった。




 ・・・気をきかせてくれたのかな?





 そう思うと頬が少し緩んだ。


 そして、悲しい気持ちも少し柔いだ。







 眠い…


 考えるのもうやめよう!



 落ち込む一方だし!



 もしかしたら、明日には元通りになってて、挨拶したら『おはようございます。』って返ってくるかもしれないじゃない!






 私はそんな期待を胸に眠った。














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