スウィートマジックタイムは終わらないっ!?【完結】










 ・・・でも、そんな甘い期待は脆くもすぐに崩れた。






 朝、学校に着いて、隣の席に座っている彩人くんに挨拶をしてみた。


「彩人くん、おはよう!」

「・・・。」



 完全なる無視。



 瞬間、心が折れてしまった。



 そして、それと同時に教室を駆け出していた。



 もうすぐHRが始まるというのに。





 人生で初サボりをしてしまった。





 でも、そんなこと比べものにならないくらいに、瞳から涙が溢れかえっていた。





 泣き止まなきゃ!と思うのに、涙は止まってくれなかった。





 いつもだったら、優しい笑顔で『おはようございます』って言ってくれたのに。





 急にどうしちゃったの?










 ねぇ、苦しいよ…










 走って走って、ある場所に着いた。





 プレートには“第2資料室”と書かれている。















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