“またね。”
プロローグ
“またね。”
それは、あなたと私の合言葉。
あなたの全てを愛してた。絶対に忘れないよ。
『また、会えるよね……?』
叶わないとわかっていても
諦められなかった。
結ばれないとわかっていても
離れられなかった。
どんなことをしてでも
私だけを見てほしかった。
ずっとずっと
傍に居たかった。
ずっとずっと
一緒に居たかった。
“またね”
次に繋がるその言葉を
ずっと聞かせてほしかった。
あなたさえいてくれたら
他に何もいらなかった。
感動的な純愛物語なんかじゃない。
決して綺麗じゃないけれど
誇れるような恋じゃないけれど
私にとって……一世一代の恋でした。