“またね。”
第3章+悲しみの果て+
浮気相手
年が明け、お正月番組にもだいぶ飽きてきた頃、深夜に携帯が鳴った。
眠りに入っていた菜摘は、だるい体を起こして携帯を開く。
《新着メール1件:大ちゃん》
大ちゃん…?
なんだろ。
大ちゃんとは初詣で会ったけれど、お互い友達といたから特に話さなかった。
彼女といなくて…安心したけど。
やっぱりその名前を見るだけで、一気に目が冴えてしまう。
《受信:大ちゃん
起きてる?あのさ、カラオケ行きたくない?》
寝てましたけど。
時間を確認すると、もう2時半。
本当に非常識なんだから、と思いながらも返信ボタンを押す。
《送信:大ちゃん
ずいぶん急だね。行けばいいじゃん》
あえて誘わない。
自分から誘うのは、しばらくやめるんだ。
やっぱり─
『彼女』という言葉が、まだ引っ掛かっているから。
眠りに入っていた菜摘は、だるい体を起こして携帯を開く。
《新着メール1件:大ちゃん》
大ちゃん…?
なんだろ。
大ちゃんとは初詣で会ったけれど、お互い友達といたから特に話さなかった。
彼女といなくて…安心したけど。
やっぱりその名前を見るだけで、一気に目が冴えてしまう。
《受信:大ちゃん
起きてる?あのさ、カラオケ行きたくない?》
寝てましたけど。
時間を確認すると、もう2時半。
本当に非常識なんだから、と思いながらも返信ボタンを押す。
《送信:大ちゃん
ずいぶん急だね。行けばいいじゃん》
あえて誘わない。
自分から誘うのは、しばらくやめるんだ。
やっぱり─
『彼女』という言葉が、まだ引っ掛かっているから。