“またね。”
「なっちゃんの写メ持ってるってことは、なっちゃんと近い奴って可能性高いじゃん」

…菜摘と近い人?

言われてみればそうかもしれない。



─でも、それってつまり

菜摘の友達ってこと?



「…まあ、聞いたら連絡するから。連れ出してごめんな」



もうみんな廊下に出ていて、給食を食べ損ねたことに気付く。

でもそんなことより─

今までの話が頭を占領していた。



教室に戻ると、すかさず伊織が菜摘の腕を掴んだ。

後ろからやっぱり隆志もくる。

「何話してたの!?告られた!?」

「んなわけないでしょ」

「じゃあ何話してたの?」

なんだ、と椅子に腰掛け、首をかしげる伊織。

隣に座り、さっきの話を2人に説明した。
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