“またね。”
数日後の合格発表では、みんな見事、第1志望に合格。
そして隆志に彼女ができた。
他校の子だけど高校は同じらしい。
ちょっと寂しいけれど
心の底から祝福した。
高校に入れば大ちゃんがいる。
会うのは気まずいけれど
何か言ってくれなきゃ何もわからない。
何より会いたくてたまらない。
伊織とは別々の高校だし、もともと忙しい伊織は高校に入ればもっと忙しくなるだろうから、春休みはたくさん遊んだ。
そして今日も、伊織の家にいた。
「この際だから聞いちゃうけどさ。あたし、ずっと気になってたんだ」
テーブルを挟んで向かいに座っている伊織が、真っ直ぐ菜摘を見る。
何を聞かれるのかすぐにわかった。
返事の代わりに、ココアを一口飲む。
「山岸とはどうなったの?」
─やっぱり、それしかないよね。
そして隆志に彼女ができた。
他校の子だけど高校は同じらしい。
ちょっと寂しいけれど
心の底から祝福した。
高校に入れば大ちゃんがいる。
会うのは気まずいけれど
何か言ってくれなきゃ何もわからない。
何より会いたくてたまらない。
伊織とは別々の高校だし、もともと忙しい伊織は高校に入ればもっと忙しくなるだろうから、春休みはたくさん遊んだ。
そして今日も、伊織の家にいた。
「この際だから聞いちゃうけどさ。あたし、ずっと気になってたんだ」
テーブルを挟んで向かいに座っている伊織が、真っ直ぐ菜摘を見る。
何を聞かれるのかすぐにわかった。
返事の代わりに、ココアを一口飲む。
「山岸とはどうなったの?」
─やっぱり、それしかないよね。