“またね。”
入学式がようやく終わり、教室で担任の話を聞いて解散。

帰る前に理緒の友達の『由貴』と『麻衣子』を紹介された。

理緒と同じくらい背が高く赤に近い茶髪の由貴に、菜摘より少しだけ背が高く、金髪に巻き髪で『ギャル』としか言いようのない麻衣子。

2人もこれまた細い。

3人とも、ついこないだまで中学生だったとは思えないほど大人っぽくて、何より可愛い。

4人でアドレスを交換し、隆志と少し話してから、お母さんの車で家に帰った。



疲れていたのか、いつもより早く布団に入る。

そしてすぐに、夢の中へと墜ちていった。



─…大ちゃんの夢を見た。

夢の中の大ちゃんは

菜摘の大好きな笑顔で、頭を撫でてくれた。



…2人で、笑い合っていた。
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