“またね。”
《受信:大ちゃん
なんで!?俺、彼女いなかったら絶対菜摘と付き合ってるよ!》



─何言ってんの?

バカにしてんの?

それを聞いて、菜摘にどうしろって言うの。



振ったくせに。

無神経すぎる。



《送信:大ちゃん
だったら付き合って?彼氏になってよ》

頭に血が昇り、投げやりなメールを送る。

本当にバカだ。

《受信:大ちゃん
いや、今は彼女いるじゃん?》

─そんなのわかってる。

《送信:大ちゃん
そうだね。ごめん》

彼女がいなかったら、気持ちに応えてくれる?

応えてなんかくれないくせに。

無責任なこと言わないでよ。

《受信:大ちゃん
いや、なんか調子こいちゃったかも。俺こそごめんね》



初めて大ちゃんのメールを無視した。

いつもなら、ちゃんと『おやすみ』って言うのに。



─だって

せっかく見てるだけで幸せだと思えたのに。

菜摘のこと振り回さないでよ─

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