“またね。”
大ちゃんを避けたまま連休に入り、すぐにまた学校が始まった。
避けているはずなのに、自然と大ちゃんを探してしまう。
見つけると安心してしまう。
そんな矛盾だらけの自分が嫌だった。
4人で学食へ向かう。
学食というより売店目当てできたものの、昼休みの売店はいつも人で溢れ返っている。
食堂も長蛇の列だ。
売店の隣にある自販機にたどり着くのも困難なくらい。
並ぶか諦めるか悩んでいると、少し離れた奥のテーブルに座る3人組の男が目に入った。
大好きな─
でも今は、1番会いたくなくい人。
「…大ちゃん…」
─ほら、すぐに見つけちゃう。
大ちゃん探しは、もう菜摘の特技になってしまった。
「え?大ちゃんって…山岸さん?」
由貴の問いに小さく頷く。
植木くんと駿くんに挟まれて笑っている大ちゃんの姿から目を離せない。
学食で会ったことはないから、まさかいるとは思わなかった。
見つからないうちに逃げなきゃ。
会いたいけど会いたくない。
今は会えない。
「…えと…あ、菜摘先戻るから。じゃあ─」
「菜摘?」
大好きな人の声が響いた。
避けているはずなのに、自然と大ちゃんを探してしまう。
見つけると安心してしまう。
そんな矛盾だらけの自分が嫌だった。
4人で学食へ向かう。
学食というより売店目当てできたものの、昼休みの売店はいつも人で溢れ返っている。
食堂も長蛇の列だ。
売店の隣にある自販機にたどり着くのも困難なくらい。
並ぶか諦めるか悩んでいると、少し離れた奥のテーブルに座る3人組の男が目に入った。
大好きな─
でも今は、1番会いたくなくい人。
「…大ちゃん…」
─ほら、すぐに見つけちゃう。
大ちゃん探しは、もう菜摘の特技になってしまった。
「え?大ちゃんって…山岸さん?」
由貴の問いに小さく頷く。
植木くんと駿くんに挟まれて笑っている大ちゃんの姿から目を離せない。
学食で会ったことはないから、まさかいるとは思わなかった。
見つからないうちに逃げなきゃ。
会いたいけど会いたくない。
今は会えない。
「…えと…あ、菜摘先戻るから。じゃあ─」
「菜摘?」
大好きな人の声が響いた。