“またね。”
「どしたー?」

「どしたー?じゃねぇよっ。見て!」

廊下に連れ出してさっきのメールを見せる。



《菜摘ちゃんだけは許すから、隆志と仲良くしてあげてね》



「なにこれ!」

想像していた内容と真逆だったわけだから、本当に驚いた。

隆志は大きな口で笑う。

「ん?なんかね、菜摘だけは認めるってさ」

「…『認める』って、なんで上から目線なのさ」

「まあまあ。みっこんとこ行ってきたら?」

何がどうなってこうなったのか全くわからない。

頭が混乱する。

「みっこもたぶん教室掃除だよ」

菜摘の肩をポンと叩き、隆志は教室へ戻って行った。



本当に意味がわからない。

隆志に言われた通り、とりあえず都ちゃんの教室へ向かう。

ちょっとだけドキドキしながら。
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