“またね。”
話が終わって都ちゃんが教室に戻ってからも、菜摘はまだしばらくその場にいた。
なんか─
純粋に『すごい』と思ったんだ。
他の女を、仮にも『元カノ』を『宝物』なんて言われたのに
都ちゃんは納得して、認めてくれて、『仲良くしてほしい』とまで言ってくれた。
隆志も隆志だよ。
そんなこと言ったら振られちゃうかもしれないのに、ちゃんと話して説得した。
みんなすごいな。
菜摘には絶対に―
「こら。掃除サボんなよ」
誰もいないと思っていた階段に響いた声。
振り向かなくても誰かはわかるけど、ビックリしてつい振り向いた。
「なんでいんのさ」
「ん?俺もサボり仲間」
ニコニコしながら隣に座る。
珍しくキャップを被っていて、なんだか可愛い。
「いつからいたのさ」
「最初っからー」
…全部聞いてたんだね。
盗み聞きなんて大ちゃんらしい。
なんか─
純粋に『すごい』と思ったんだ。
他の女を、仮にも『元カノ』を『宝物』なんて言われたのに
都ちゃんは納得して、認めてくれて、『仲良くしてほしい』とまで言ってくれた。
隆志も隆志だよ。
そんなこと言ったら振られちゃうかもしれないのに、ちゃんと話して説得した。
みんなすごいな。
菜摘には絶対に―
「こら。掃除サボんなよ」
誰もいないと思っていた階段に響いた声。
振り向かなくても誰かはわかるけど、ビックリしてつい振り向いた。
「なんでいんのさ」
「ん?俺もサボり仲間」
ニコニコしながら隣に座る。
珍しくキャップを被っていて、なんだか可愛い。
「いつからいたのさ」
「最初っからー」
…全部聞いてたんだね。
盗み聞きなんて大ちゃんらしい。