“またね。”
駿くんは『ふう』と息を吐き、今度は真剣な顔をした。
つられて菜摘も真顔になる。
「山岸さ、あいつ最近あんま学校きてねんだよ」
腕を組み、壁に体を預ける。
学校にきてない?
確かに最近ずっと会ってない。
見かけてすらいない。
「なんでこないの?なんか聞いてないの?」
バレてるならごまかしてもしょうがないから、素直に駿くんに詰め寄った。
「山岸が言うと思う?」
─そうだよね。
聞いたところで、大ちゃんが素直に言うわけがない。
大ちゃんってたまに早退はしてるけど、何度も学校を休むなんて珍しいから、なんだかすごく心配だ。
「菜摘も理由知らないんだ」
「うん…」
「まあ山岸に会ったら普通に接してやってよ。なんかあったんだと思うから」
予鈴が鳴ると、駿くんはそう言って苦く微笑んだ。
もっと詳しく聞きたかったけれど、次の授業の先生はうるさいから遅刻できないし
受験直前の駿くんに授業をサボらせるわけにはいかないから、『うん』と小さく頷いた。
─…大ちゃん、どうしたんだろう。
何かあったのかな。
気持ちが落ち着かないまま、音楽室へ向かった。
つられて菜摘も真顔になる。
「山岸さ、あいつ最近あんま学校きてねんだよ」
腕を組み、壁に体を預ける。
学校にきてない?
確かに最近ずっと会ってない。
見かけてすらいない。
「なんでこないの?なんか聞いてないの?」
バレてるならごまかしてもしょうがないから、素直に駿くんに詰め寄った。
「山岸が言うと思う?」
─そうだよね。
聞いたところで、大ちゃんが素直に言うわけがない。
大ちゃんってたまに早退はしてるけど、何度も学校を休むなんて珍しいから、なんだかすごく心配だ。
「菜摘も理由知らないんだ」
「うん…」
「まあ山岸に会ったら普通に接してやってよ。なんかあったんだと思うから」
予鈴が鳴ると、駿くんはそう言って苦く微笑んだ。
もっと詳しく聞きたかったけれど、次の授業の先生はうるさいから遅刻できないし
受験直前の駿くんに授業をサボらせるわけにはいかないから、『うん』と小さく頷いた。
─…大ちゃん、どうしたんだろう。
何かあったのかな。
気持ちが落ち着かないまま、音楽室へ向かった。