“またね。”
「…ごめんね。変なメール送って」
涙が溢れそう。
ううん─
もうとっくに溢れていた。
【なんかあったの?】
後ろが騒がしい。
カラオケかな。
「…彼女といるんじゃないの?」
【いないよ。今植木たちとカラオケ】
そうなんだ。
よかった…。
【…どした?言ってみ】
優しい声を聞いてしまったら
もう我慢できなかった。
「…助けて…」
助けて。
大ちゃん―
【はっ?今どこ!?】
「公園…」
【待ってろ!】
そう言って、一方的に切られた電話。
『待ってろ』って…
『公園』としか言ってないのに。
場所わかるの?
でも、また涙が溢れちゃって─
ただただ、大ちゃんがくるのを待つしかなかった。
少しだけ温かくなった機械を
強く、握り締めながら。
涙が溢れそう。
ううん─
もうとっくに溢れていた。
【なんかあったの?】
後ろが騒がしい。
カラオケかな。
「…彼女といるんじゃないの?」
【いないよ。今植木たちとカラオケ】
そうなんだ。
よかった…。
【…どした?言ってみ】
優しい声を聞いてしまったら
もう我慢できなかった。
「…助けて…」
助けて。
大ちゃん―
【はっ?今どこ!?】
「公園…」
【待ってろ!】
そう言って、一方的に切られた電話。
『待ってろ』って…
『公園』としか言ってないのに。
場所わかるの?
でも、また涙が溢れちゃって─
ただただ、大ちゃんがくるのを待つしかなかった。
少しだけ温かくなった機械を
強く、握り締めながら。