“またね。”

爆発

別れた次の日、由貴に何度も謝られた。

「ごめんね。由貴が紹介したせいで、嫌な思いばっかさせちゃったよね…」

謝らないで。

由貴は何も悪くないんだから。

「ううん。菜摘が悪いんだ」

大ちゃんが好き。

亮介を利用して、取り返しのつかないことをした。



「菜摘ね、ずっと…大ちゃんが好きだった」



『最低だ』と言われることを覚悟で言った。

軽蔑されたって仕方がないこと。

でも由貴は誰よりも応援してくれていたから、正直に言いたかった。

それなのに、由貴は─



「…そっか。由貴、何もわかってなかったね。ごめんね」



そう言って、微笑んでくれた。

結果的に由貴のことまで裏切っていたのに。

「山岸さんのこと、頑張ってね!」

笑ってくれて

許してくれてありがとう。

感謝してもしきれないよ。

本当にごめんね。

「…ありがとう」

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