“またね。”

一時の別れ

停学中は反省文を5枚書かされて、1週間分の宿題を出された。

寝る間も惜しんでやらなきゃ絶対終わらないだろ、と突っ込みたくなるくらい大量に。

究極に面倒臭かったけど、いつもの3人や、菜摘の停学をどこから嗅ぎつけたのか伊織も遊びにきてくれた。

いつものようにバカ話をしたり、伊織には宿題を手伝ってもらったり

なんだかんだ賑やかだったから、暇にはならなかった。



大ちゃんも、2・3日に1回くらいはメールをくれた。

《何してんの?》

《元気?》

《宿題やってる?》

そんな、ごく普通の内容。

菜摘も返信して、くだらないメールのやりとりをする。

大ちゃんから頻繁にメールがきたのは初めてで

心配してくれていることが、純粋に嬉しかった。

《受信:大ちゃん
俺がいなくて寂しいからって暴れんなよ》

《送信:大ちゃん
暴れないよ。心配なら、たまには学校遊びにきてね?寂しいからさ》

珍しく素直になる。

離れることは、やっぱり寂しいから。

《受信:大ちゃん
素直じゃん。遊びに行くよ》

ねぇ、大ちゃん。

約束だよ。
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