“またね。”
涙が枯れてしまうんじゃないかと思うくらい、たくさん泣いた。

それでも─

やっぱり、涙は枯れないんだ。



それはまるで、大ちゃんへの想いのようで。

どんなに溢れても、何度『これ以上はない』と思っても

決して尽きることはない。



しばらくすると、部屋にバイブ音が響いた。

誰─?



《受信メール1件:大ちゃん》



─嘘…

これは夢?

信じられない。



「大ちゃん…」



どうして?

真理恵さんと一緒じゃないの?

本当に大ちゃん─?



あんなに期待していた、大ちゃんからのメール。

それなのに見るのが怖い。

なんて書かれてるの?

呼吸が乱れるほどに緊張する。

呼吸を整え、メールを開いた。





メールを見て、菜摘は今まで以上に泣いた。

すごく、すごく長いメール。

面倒臭がり屋の大ちゃんは、メールなんていつも1・2行だった。

それなのに…

こんなに長いメールを、頑張って打ってくれたの?



大ちゃん─
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