“またね。”
菜摘、今日はごめんね。

ありがとう。

俺バカだから、自分のことしか考えてなかった。

でも彼女のこと好きじゃないのも、別れたいのも嘘じゃないんだよ。

菜摘とちゃんと向き合いたいって本当に思ったんだ。

本当のこと言うと、もう会えないって言った時、別れ話したんだ。

けど別れられなかったから、もう会えないと思った。

今は言えないけど、彼女とは色々あったから。

別れたのも、本当はただの喧嘩じゃないんだ。

でもバカなりに、普段使わない頭使ってめちゃくちゃ考えてみたら、こんな中途半端な状態で菜摘と付き合ったりできなかった。

傷つけるだけだと思ったから。

それでもやっぱり菜摘がいなくなるなんて考えられなかったし、俺には菜摘が必要だったんだよ。

俺こんなだから、信じてくれるかわかんないし、信じられないと思うけどさ。

中途半端なことばっかして、迷惑ばっかかけて、振り回してごめん。

真理恵とは今日話し合って、2人でやっていこうってことになった。

もう会えないし、会うこともないと思うけど、菜摘のこと好きっていうのは嘘じゃないよ。

本当に好きだし、世界で1番愛してる。

俺にとって、初恋だった。

俺嘘つきだけど、これだけは信じてください。

菜摘とは違う形でずっと一緒にいたかった。

でも今さらそんなの無理だったんだよね。

バカでほんとごめん。

今まで本当にありがとう。

元気でな。

バイバイ。

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